Twitter系のWebサービスというか自動サイトって結構多いいんですけど、このTogetterってサービスは他のものと随分毛色が違って見えましたので今回取り上げてみたいと思います。
つぶやきを大きな声に 「Togetter」で起業、開発者が語る“まとめ”の力(ITmedia News)
Twitterのつぶやきをまとめられるサービス「Togetter」(トゥギャッター)の存在感が増している。昨年9月に公開し、月間ページビューは900万、月間ユニークユーザーは200万にのぼる。
Togetterは元々個人開発で仕事の片手間に管理していたようですが、アクセス数増大に伴い独立し起業したそうです。後で紹介しますがTogetterはかなり面白いサービスですので注目されるのも納得です。
2chやニコニコ動画、pixivなどにも共通していますが、「場」を提供するサービスとでも言うべきものが注目されているように感じます。環境は提供するからあとは勝手にやってね・・・みたいなのが。
都内のあるIT企業から、Togetterの営業活動や資金面をサポートしてもらっている。収益源はTogetterに掲載する広告。今後はTogetterのまとめに説明を加えたり、内容を要約したりした上で、外部に有料で提供したり、提供先での広告売り上げを提供先とシェアする――といったビジネスも検討している。
月間900万PV(ページビュー)ですから、広告収入だけでもそれなりの額にはなりそうです。eCPM100とすると90万円くらいですかね。広告は右サイドバーに2ヶ所あるだけなので、もっと低いかもしれない。eCPM50換算だと45万円。
サーバー維持費はどれくらいだろうね?ちなみに以前、GIGAZINEのサーバー維持費をAmazon EC2利用の場合で100万円と見積もったことがあります(参照:Webアクセス向上委員会)。
GIGAZINEはだいたい月間6000万PVですから、PV当たりの転送量が似たようなものだと仮定すると、Togetterのサーバー維持費は月額15万くらいでしょうか。かなり適当に見積もってますが・・・。
今のところ一人社長のようなので人件費は本人分だけなので、このサービスで食っていくだけならできるんじゃない?って気がします。あるIT企業との提携というのは、事業拡大のためですね。実際に引用文にあるような広告以外でのマネタイズが可能なのかは興味のあるところです。
Webサービスは広告に頼ったビジネスモデルであることが多いので、それ以外の収入源を模索するというのは結構大切なことに思えます。ニコニコ動画のように有料会員に支えられるビジネスモデルというのはすごく面白いですけど、Togetterにはもっと面白いマネタイズの成功例を示して欲しいと思います。
直感的な操作でTwitterまとめ作成ができる”Togetter”が超便利(敷居の先住民)
Togetterを使ってどのようにして「まとめ作成」するのかについては、上のリンク先を参照してください。画像付きで分かりやすく解説されています。
Twitterのまとめは結局のところ手作業で作っていくんですけど、タイムラインから発言をドラック&ドロップで簡単に取得できて、まとめることができるという手軽さが魅力の1つなんでしょうね。
環境さえ用意されていれば、作業自体は無償で行ってくれる人ってのがネット上には結構いるんですよね。Togetterのような人手が必要な仕組みであるのに、それがサービスとして成立するのはそのようなボランティアがいるおかげと言えます。
もっとも、まとめてる本人たちはボランティアなんて思ってなくて、楽しんでいるだけだと思いますけどね。
ただし、そのように楽しんでいる人達がいる一方で、打算で行動している人達もいるわけです。つまりTogetterを宣伝目的に使おうとする人達のことです。もっとぶっちゃけましょう、スパマーです。
ブログ運営でも、コメントスパムやトラックバックスパムに頭痛めてる管理者は多いと思いますが、Togetterのように不特定多数が介入できるサービスですと、どうしてもスパマーは現れますよね。Togetterにはまだ少し触れただけですが、それでもスパマーの影がいたるところでチラチラと・・・。
私も何かWebサービスを作ろうと思っていたところでしたが、そんな時にTogetterと出会えたのも何かの縁かもしれません。今後も研究させて頂きます。